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zoom RSS 「築地居留地の料理人」 野村高治著 清風堂書店

<<   作成日時 : 2017/06/30 19:07   >>

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正確には 「築地居留地の料理人 宣教師マダム・ペリーの料理レシピ126」
野村高治著 村上百合子・村上隆編著 清風堂書店
である。

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編著者をされたのが知人なので、出版に至る過程から話を聞いており、楽しみにしていた。
私の興味ポイントは2つ、明治を生きた青年の話と、明治初期に書かれた西洋料理のレシピのこと。

明治維新を迎え、たくさんの人がその生業を模索した。
信州の士族であった青年(野村高治)が、やがてキリスト教に帰依し、築地居留地の女性宣教師宅の従僕となり、料理人となった。
たぶん宣教師館に住んでいただろうに、「戸籍を移さなかったのは基本的に居留地には日本人が住めなかったから」というひ孫にあたる編著者の想像は、なるほどと納得する。
野村氏の残された手帳から、レシピを復元した1部、氏の生きた道を孫やひ孫である編著者が検証されたのが2部…まず興味を持ったのは第2部の方。


実は、この野村氏のような青年をモデルにした小説は、いくつかある。
価値観激動のこの時期、特に士族出身の青年は、新しいことへのチャンスでもあり、思うに任せぬ人生となり不遇をかこった者も多かった。
似たような設定で読んだ小説の中のあの青年やこの青年が疾走する様子を思い起こしながら読むと、ワクワクする。
不安ながらも夢いっぱいのその時代・・・・今の若者の時代への閉塞感とは比べられない高揚感だったろう。
私が明治期を好きな理由の一つだ。


さて、第1部にあたる「明治16年9月 西洋料理手引きの記」の部分。
出版前に話を聞いたときに思い出したのは、長崎出島の展示のこと。
時代は違うが、やはり日本人コックが出島で、西洋料理をつくっていたレシピを再現して作られたもののレプリカが展示されていた。
何といっても材料が、違うので、代用品にした野菜の表があったような。
同じ苦労が、この本でもしのばれる・・・・肉類も、野菜も。

アンチョヴェソース一匙・・・アンチョビね。
オランダ芹にオランダみつば・・・チサ菜にジャラテン(ゼラチン)・・・手に入ったんだ、当時でも!!!
日常の洋食もあれば、パーテイ料理もあるようす。
さすがに兎のスープやゲームパイ(ジビエのミートパイ)は手が出ないが、ミンストミールマカロニ(ミンスミートのマカロニの料理)や赤茄子のフラエ(トマト料理)などは、すぐできそうだ。
きっとシンプルな味付けで、明治の香りがするのだろう・・・・ちょっとアンテイークな食器に盛って。
アッ、想像しただけでヨダレが!!!

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