「警視の謀略」 デボラ・クロンビー 講談社文庫

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よく読んでいるシリーズ、夫婦で警察官のシリーズだ。
作家は、アメリカ在住の女性作家(なぜかよくあるパターン)だ。

すでに11作目となるシリーズで、最初は牧歌的なミステリーでスコットランドヤードの有能な警視とその部下の女性巡査部長コンビから始まった。

今回は、10作目を飛ばして読んでいたので、つながりにハテナ?を感じながらも、楽しんだ。

職場恋愛から、女性部下の転勤により、いろいろありながらも結婚したカップル。
今までのシリーズでは、離婚した連れ子と、後から知った前妻との子どもの存在やら、前妻の死去(殺された)やら、親戚のオートライティングやらパワースポットやら、ナチスがらみの犯罪が今に至るいきさつやら、セクハラによる警官殺しやら、東南アジアからの幼女人身売買やら~いろいろなテーマだ。

今回の事件は、左遷されてスコットランドヤードから地域の署に異動した警視。
(日本で言うなら警視庁の捜査1課から所轄の刑事課に異動した感じ)
管轄の大きな駅で、爆発テロが発生。
テロリストが火だるまになって死亡する。
一般人に被害はなく、テロの誤爆? そうと見せかけた殺人?と、謎が深まる。

今回読み始めとき、ロンドンでテロらしきものがあった。
当初の発表が微妙に変わっていき、テロと断定された。

この小説も同様に、当初は「テロ?」「秘密捜査官?」「警察内部の癒着?」などなど、様々な可能性が考えられるストーリー展開だ。

結局は「フ~ン」という結末。
私世代だと、連合赤軍の内部抗争による粛清だと思われたことが、実は人間臭い男女関係のもつれの要素が大きかったことを思い出させる。
とはいえ、終わり方が気になり、次作ではどんな展開になるのか楽しみでもある。



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昨年は、キッチンの窓の向こうに日よけでプランターに植えたキュウリ。
かわいい小さいものばかり何本も収穫があった。

今年は、庭にしっかり小さいながらも畝を作り、鶏糞を下にひいて地植えしたキュウリ。(私、ではなく夫が)
なんとなんと立派なキュウリを連日のように収穫している。

プランターでは、どんなに世話してやっても、こうはいかない。
地面(土地)の力は大きいなぁ~と、毎日同じ会話をしている私たち夫婦である。

万博記念公園のアジサイ

万博記念公園は、自粛期間中も週末の駐車場は閉鎖した時期もあったが、ずっとオープンしていた。

一方、民族学博物館でのボランティア活動は中止になった。
博物館も閉館であった。

万博公園近隣に住むボランティアには、万博公園は格好の散歩場所だったようで羨ましかった。

私が好きなアジサイが満開と聞き、ちょうど薄曇り(途中で小雨)というアジサイ向きの天候なので出かけた。

電車バス利用でしかいけない私には久しぶりの万博公園だ。

民族学博物館も再開にこぎつけたが、そちらは、今日はいかず。


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久しぶりに見る太陽の塔。
通天閣同様、ここが黄色から緑点灯となり自粛解除の指標となった。




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平日午前中でもあり、人は少ない。
マスクを外し、頬に涼しい風を感じながらの散歩。

ただし、アジサイがたくさん咲いている場所は、ちょうど雨宿りの人もあり屋根がある場所のベンチは三密状態。
仕方なく、傘を差しマスク着用でのアジサイ鑑賞である。


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ランチは、園内に新しくできたピザレストラン。
バラ園の隣にある。

公園は一昨年大阪府の管理に変わり、バラ園もレストランも改装した。
バラ園は、幼い木ばかりだがしゃれたレイアウトになっている。

他にもテイクアウトの店が増えているし、その雰囲気も変わってきた。

ボランティア活動で忙しいときは、ゆっくり公園内を散歩することも少なかった。
久しぶりで楽しかった。


「電子の標的」 濱嘉之 講談社文庫

「電子の標的 警視庁特別捜査官・藤江康央」。が正しいタイトル
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本棚の文庫本のところを整理した。
息子に借りたままの警察ミステリーが数冊~同じくミステリー好きでも、微妙に好みが違う。

この本は、前回ブログにあげた小説に出てきたSITだのSATだのが登場するので、さて読んでみよう!という気になった。

2009年に出版されたもので「新世代の科学捜査ドラマ誕生!」とオビにはある。
駅構内の防犯カメラに映ったオウム事件の容疑者逮捕という事実から、現実の世界も小説の世界も、一気に組織改革が進んだ。
そういうことから、逆にアナログ部分を重視するのが、前回書いた麻見和史の警視庁文書捜査官シリーズだ。

そういう意味では、コロナにより一気に社会の在り方が変わらざるを得なかったということに類似している。

この小説では、(2009年当時は)来るIT社会や新型の犯罪にそなえて、警察庁が警視庁に新たに設置した科学捜査の部署の話が舞台だ。
新組織発足間もない時期に、誘拐事件から始まって、話がおかしな方向に~暴力団の麻薬販売(?)ルートの開発や摘発に、逃走ルートの追跡テクニックなど、いろいろ話題豊富。

この当時は、ある程度事実を下敷きにこういう風に想定したのだろうな~とは思うけど、今となっては、もっと科学テクニックや分析技術は進んでいるみたいな気がする。

人間的要素、ハニートラップなどは、まあ今も昔も変わらないとしても~だ。

登場人物の警察官僚は、テキパキと多方面の縄張り意識を処理して新技術を導入する。
今も変わらない硬直した官僚組織も、こうしたスーパーヒーローの登場で乗り越えていってほしいという著者の願望だろう。
同感、同感。

著者は、実際に警察組織にいたキャリア組。
だからこそ、かなりの現実を踏まえていると思うので、いわゆる臨場感タップリの作品が多い。
男性読者に人気なのもわかるけれど、科学テクニックの部分は飛ばし読みの私である。

「銀翼の死角 警視庁文書捜査官」麻見和史 角川文庫

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いろいろ警察ものを書いている作家だが、これは案外地味なシリーズで「あった」。(今は違うという意味)
警視庁文書解析班は、殺人現場などに残された文書を文責推理する仕事だからだ。

手法は限られるし、そうそうシリーズも長く続かないだろうと思っていたら、最近は違ってきた。
事件そのものが、結構派手になってきた。
登場人物も、体育会系バリバリというか武闘派の女性部下やら、アナログ文書でないIT系資料の専門家も登場する。

主人公は、文書オタクの女性捜査官。
黙っていればアイドル系美女~って、そういう設定じゃなきゃあダメなのかなぁ?

タイトルに凝る作家さんだが(私には、よくわからないタイトル多し)、今回はストレート。
銀翼、飛行機のこと。
ハイジャックされた飛行機にSITが乗り込むが、その機種には死角がある、という話。

ハイジャックは最近少ない犯罪で、SITの交渉役も、ハイジャックの現場ははじめてという設定だ。
へ~、そうなんだ。
確かに、思い出すハイジャックやバスジャックも、かなり昔のこと。
SITだのSATだのという言葉を知ったのも、その種の事件の報道だったなぁ。

病人を主として海外からストレッチャーに載せたまま移動させる仕事があるらしい。
エスコートナースというそうだが、ドクターもつく場合もあるらしい。
今回は、北海道から羽田までのフライトだが、ハイジャックが発生。

金塊や飛行機の燃料を要求する以外に、超法規的処置で、刑務所にいるある男を、その飛行機に乗せることを要求する犯人グループ。
確かにそういう事件もあったなぁ。

一卵性双生児の臓器移植の話やら、テロリストの話やら、荒唐無稽な話の筋を、地道に文書分析班は解決していく。
ふふふ、結構突っ込みどころ満載ながら、楽しめるエンターテインメントだった。


「嵯峨野花譜」葉室麟 文芸春秋

関西は梅雨入り。
庭のアジサイが元気だ。

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世の中、少し動き出した。
我が家の前の道も、通勤客や学生の姿を見ることが多くなりホッとする。

北大阪に住む私たちにとっては「万博公園の太陽の塔が、また赤や黄色が点灯しないように!」というのが願いだ。



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葉室麟は、2年前に亡くなったが、いまだに作家仲間からの惜しむ声が頻繁にでているように思える。
きっと人柄が良かったのだろう。

葉室麟は、よく本を回してくれるOちゃんが好きな作家のひとりだ。
当時、葉室麟を知らなかった私に「どう?」と渡してくれた。
すっかり気に入ると(どの本だったかなぁ?)「やっぱりあなたの好みの本だよね」と数冊続けて紹介してくれた。

すっきりした文章と、感情移入が過剰でない(洒落ではありません)ところが、好きな点である。
凛とした空気感を醸し出す短編が多いので、著者名を「葉室凛」だと誤解していたのは、私のいつもの早とちりのクセである。


この本は、時代は江戸幕閣に水野忠邦(重要な登場人物の一人)がいたころ、京都の大徳寺が舞台である。
華道は、六角堂でもともと仏にそなえられる立花が初めだそうだ。
なので、ここは池坊流とは呼ばないそうだ。(他の流派は〇〇流と名がつく)


主人公は、大覚寺で修業中の少年僧、ただしいわくつきの出生である。

季節の変化と、それにふさわしい花と、それに向き合う少年の成長とが織りなす短編集である。

ひとつだけ、引っかかった作品がある。

主人公を逆恨みから誘拐する女性が登場する。
漆黒の闇のなかに閉じ込め、花や花器を見せないでいけることを要求する。
花器の触感から色を推測できた主人公は、花の香に色も推測する。
後でわかるのは、花はクチナシ。
クチナシの香りの強さから、何の花かわかるだろうに~とは、唯一感じた不満である。

我ながら嫌味な読者と思いつつ~でも気になって仕方ない。

「日本の食はどう変わってきたか」 原田信男 角川選書

どうも読書量が減っている。
自粛期間中に積読の山を制覇~のつもりが、ちっとも減らない。

何回も読んだ気軽な話ばかり再読。
活字は読みたし、されど集中力は低下というありさまだ。

かなり元気になったので、また頑張って読んでいこう!


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サブタイトルは「神の食事からソーセージまで」である。

神饌料理から始まって、精進料理や懐石料理の成立。
ソバなどの粉食は江戸時代の話、一方、ブドウが栽培種としていつ日本に入ったのか、とか。
ずっと一貫して、肉食がどのようなされていたか、それが文明開化とともに、どのように広がっていったかいつながる。
戦後の食文化の変化は「魚肉ソーセージの出現」という切り口だ。

この本は、知人が教えてくれた。
彼女の観点は、朝鮮半島の伝統的食事との関連で日本の食を眺めておられる。


さて、私が好きなアジサイの写真を。
昨年は、全然咲かずにガックリしたが、今年はたくさんの花芽がついている。



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「火定」 澤田瞳子 PHP研究所

好きな作家である澤田瞳子が、直木賞にノミネートされたのがこの作品。
何回も書店で手にしてパラパラ読んだものの「文庫になってから買おう」と言い訳して買い控えていた作品でもある。


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なぜ、その時に買わなかったか~理由は、ネットで買って手元に届いてから思い出した。
想像以上に重かったのである。

出版当時「絶対近い将来にくるパンデミックを想起させる作品」と騒がれていた。
瞳子先生(と私は呼んでいる)の主な研究舞台である奈良時代(作家の前は研究者)なので、きっと読みごたえがある~と思いつつ買わなかった。

文章教室の先生は、ずっと以前から「絶対にパンデミックは起こります!多分中国由来で」と、毎回のように言われていた。
なんとなく嫌な気持ちで聞いていた、わかっているけど真剣に考えたくなかった。

コロナのこの時期に読むべき本として、様々なところで紹介されると、たまらずに買った。
買って読み始めて思い出したのである、その内容の重さを。


瞳子先生のツイッターでは、作品中のそれぞれの立場の登場人物が、現在の医療者や為政者や宗教者などと同じ発言や同じ行動をとっていることに、書いた本人が驚いた~と書かれた。
人間は進歩しているのではない、ということだろうかな。

興味があって買ったのだが、数ページ読むと口実を設けては中断しながらの読書になった。
引き込まれないのではない、その逆だ。
私は小心者なので、息苦しくなって怖くなって、人間の本性を見せつけられるようで、たまらなくなるのだ。

でも、直木賞にノミネートされるだけの素晴らしい作品だと思う。
今日のコロナを予想していたかのような迫力に、出版当時はさぞインパクトがあっただろうなと思う。



久々に近くの書店まで足を運んだ(文字通りon foot、歩いて)カミュの「ペスト」が平積みされていた。
先日はNHKの「100分で読む名作」で「ペストが」取り上げられていたことを聞き、再放送を見た。
う~ん。
これも読みごたえがある作品だ…はるか昔に読んだはずだが、すっかり忘れている。

3年ほど前の放送なので(もちろんコロナ前)、もっぱら東北の震災との比較で話されていたが。
あたり前の日常が、日常でなくなる不条理の世界。
人々の生活の仕方、文学、音楽、世界中で変わっていくのだろうな。


スナップエンドウ(続き)

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前回に書いたスナップエンドウ。

冬に全滅と思われたものが、4月に入って一苗だけが生き延びた~という話です。

瀕死のスナップエンドウが復活して、今朝は第一弾の収穫がこの写真。
ぷっくり太った実ではありませんが、スリムながらも味はおいしかった!

数も少ないので、結局、オリーブオイルでベーコンと炒め、ワインビネガーをかけていただきました。

花が毎日のように増えてきています。
第2弾や第3弾ぐらいは期待できそう。

高齢者夫婦の我が家の「希望の星」になりました。

コロナなんかにイジイジしてたまるかッ!フンッ!
毎朝の楽しみ(花の数を数えること)もあるんだぞ!

というわけで続編を書きました。

スナップエンドウ

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スナップエンドウの花です。

数年前、もう亡くなられたご近所さんから苗を一ついただきました。
「あの塀のあのあたりに植えるといいわよ」とのアドバイス。

土壌の良くないウチですが、それはそれは大量に採れました。
孫二人が、ボールいっぱいにとってくれたのです。

夫は気をよくして、庭やら親戚としている畑やらで毎年植えるのですが、最初の年ほどにはうまくいきません。
早く植えすぎて冬の寒さにやられたり。
植えるのに適切な時期もあったのでしょう。


さてこの冬は、苗が病気になるわ発芽率が悪いわ~で、全滅状態。

病気で葉が貧相な1つの苗だけが生き残りました。
でも、私が病気で夫も忙しかったりで、ホッタラカシ。
ある程度伸びて、つっかえ棒を立てなきゃいけない時期も、そのまま地面を這わせたまま。。
ずいぶん遅れて「ごめんなさい」と面倒を見始めました。


それがそれが、数個の実がなって、なお花も20個余り。
おやおや、親孝行な子ども(マメ)だこと!

けなげに実ってくれたスナップエンドウなので、おいしく食べたいとクックパッドでいろいろ見ているところです。

こんな時期に、うれしい気分にさせてくれてありがとう!

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コロナに負けるな!

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昨年暮れから、少々オーバーーワークが続いていました。
といっても、普通の方には楽々スケジュールという程度でしょうが、持病持ちには厳しかった。

疲れもあって、インフルエンザにもかかったし、いろいろ症状が出ました。
それも発熱を含む症状だったので、周囲に要らぬ心配もかけ、3月いっぱいはホントに寝てばかりの病人。

世間はコロナによる自粛もあり、ゆっくり休養しました。
おかげさまで、いろいろな数値は元に戻りつつあります。

気を付けて、コロナやその他の病気に負けずにいることが、何より。
何もできないくせに、なにかと口を出したがる私ですが、息子に「何もせんことがイチバン」と言われて納得。

不調な時は、読書もはかどらず、好きな海外ミステリードラマを見ても「この人、誰だっけ?」と夫に聞く始末。
日ごろは「ああ、これが犯人よ」と興ざめなことを言う私が、ストーリーについていけなくてうたた寝している姿を見て、夫も恐怖を感じたことでしょう。


さて、少し元気を取り戻した私。
やや攻撃的な性格の私、鬱々していることに自分でハラがたちました。

年賀状程度のやり取りの友人に、久々にメールやら封書やらラインやら~と一斉攻撃、じゃなくて「お伺い作戦」。
どなたもすぐに返事が来て、「精神的な安定のために、マメにやり取りしよう!」と異口同音の返事をいただきました。
高齢者、下を向くな。


コロナに負けないで、蹴飛ばしてやりましょう!
でも、細心の注意を払って、罹患しないようにしましょうね。

次回のアップは、澤田瞳子の「火定」、やっとネットで手にしました。
奈良朝の疾病の話です。
ずっと前から、「文庫化して持ちやすくなるまで」「タブレットで読むのは、どうもなァ」とぐずぐずしていました。

「アートオブクライム」 仏TVドラマ

3月末にむけ、種々の事情により体調管理する必要がある私たち夫婦。
ところが、予想に反してコロナウイルス肺炎の蔓延が収束に向かわず、私たちも外出を控えている。

おまけに私がインフルエンザになったし、夫はTVとの仲良し具合が上昇した。

でも、不安をあおったりハラが立つ報道ばかりで、ストレスアップ!

ますますCATVのドラマ視聴での暇つぶし時間が増えてきた。
AXNミステリーチャンネルは、最近フランスドラマが多い。

フランス絶景ミステリーという1話完結のシリーズも、様々な地域や登場人物があり面白かった。
最近では「アートオブクライム」(原題はこれと同義のフランス語)という美術品がらみの捜査の話。
タイトルの意味は「犯罪のコツ」といった意味で、アートは芸術のアートという意味ではなさそうだ(語順違うしね)

最近のインフルエンザのせいで、頭がイマイチ回らない私。
さらに絵画が苦手~美術館好きな夫の趣味に合わせてドラマを見ているものの「ハテ?」と思うことが多い。
2回見て、「ああこれが伏線」と納得する始末~ああ、情けない。


上司を折り合いが合わない本当は優秀な刑事、それを救うために友人が自分の部下にと呼び寄せる。
芸術品がらみの捜査を担当する部署だが、この主人公の武骨な刑事は、芸術嫌いな男。
捜査のために美術の勉強をすることも拒否。

そこに、美術史家の女性がある事件を介して、捜査陣の仲間入りをする。
「救いの神出現、ベストコンビ」と展開するのかと思ったら、なんと犬猿の仲。

といったことから、話が進む。

芸術音痴の刑事に、いろいろと説明する美術史家の蘊蓄がおもしろい。

夫が貸してくれたのが下記の本。
「モチーフで読む美術史」 宮下規久朗 ちくま書房

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「眠れないほど面白い『古事記』」 由良弥生 王様文庫

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知り合いの方が、数か月かけて「源氏物語」を原文で読み通された。
ちょっとしんどかったけれど挑戦した~という感想だった。

エライなァ~何か私も。
とはいえ、古文は苦手。

久しぶりに聖書、旧約聖書でも読み直すか~でもなァ、私のように寝転んで読むのは不向きな厚さだし。

と、書店で見かけたのが、この本。
抜粋だけれど、まあいいか~と読み始めた。

部分的には知っている内容であるが、イマイチ詳しくはない。
私が好きな歴史ミステリーの高田崇史のQEDシリーズでは、「へェ~」と初めて読むエピソードもあったし。

そんなわけで読み始めた。
「眠れないほど面白い」というわけではないが、改めて読むと面白い。

国生み神話は、淡路島で身近な話。
沼島も、その候補地の一つで、友人KとRと行ったっけ。

イザナキが黄泉の国へ妻イザナミを追いかけていったが、必死に逃げ帰る話は、実は好きな話である。
なぜ?
逃げ帰るイザナキが、追いかけてくる黄泉の国の醜女たちを、山ブドウや桃で追い払う場面が、実は好きだ。

神功皇后の話も、好きである。
腰痛守りがある神功皇后を祭る神社に行った。

いろいろ思い出すことが多い。

上に出てきたKは一昨年亡くなり、昨年の今頃、愛知県岡崎にあるお墓に行った。
この本を読みながら寝てしまった夜、夢にKが現れた。
どうも、私はフラフラとあの世とこの世を結ぶ境まで行き、Kが来てくれたらしい。

私に「こっちの食べ物を食べると死んじゃうよ、早く帰りなさい」と注意してくれた。
「はいはい」と返事して一目散に帰宅した私。
この夢はなんだろう?
なんだか奇妙な目覚めだった。

「邪馬台国はどこですか?」鯨統一郎 創元推理文庫

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いろいろ軽い読み物を探してきたのに、ページを開いてはうたた寝~が情けない。😖
で、この本はまだ読めたほうである。

小さなバー(という舞台設定の本をよく読むが、基本的には私は飲みません)の常連の客3人。
日本古代史専門の穏やかな中年男性、世界史専門の好戦的な女性助手、日本の歴史が好きな在野の研究家の3人が時折顔を合わす。

仏陀は悟りを開いたのか?
邪馬台国はどこなのか?
聖徳太子は誰なのか?
毎回、おもしろい会話が広がっていく。

歴史ミステリーというジャンルがあるわけだが、特に古代史は作家的想像力が研究者にも必要なんだろうな~と、思わせる。

いやいやおもしろい。

簡単な感想ではあるが、ブログ書き込みの習慣を取り戻すため、まずこんなところで。

しばらくさぼっている間に、このブログのスタイルが変更されていて???
せっせと書いて慣れなくては!






お久しぶりです!


なんと、久々の投稿です!

こんなブログでも、気にかけてくださる友人もおられるので、ご心配をおかけしました。

チョコチョコと用事がありハプニングがあり~でした。
お正月、豆まき、あらあらコロナ肺炎の記事を見ている間に、もう2月も半ば。

とりあえず生存確認(?)のための記事アップです。

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おもしろそうな本も積読状態ばかりで、しかもつまみ読みで、読書中に寝てしまうこと多し。
私はどうなっているの?と、少々不安な気分です。

やや上向きに転じましたので、ご安心ください。

「古事記」の現代語訳?読んでいます。
おもしろい。

他にも、途中まで読み進めたままの、イスラムの本、世界の料理の本、なにやら現実味がありそうで不安なテロ事件のミステリー、後日のアップをご期待くださいませ。

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伊勢大神楽

ボランティアをしている民族学博物館で伊勢大神楽の実演があった。

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写真はチラシ。

民族学博物館の朝鮮半島の研究者が、その類似性から最近は伊勢神楽について研究されている。
日本人が大好きな伊勢参りだが、その伊勢からお札をもって年に1回来てくれる獅子舞や曲芸を披露する旅する芸能集団。

固定された顧客(?)の村に来て、お祓いをして神符を授けるのだそうだ。
「みんぱく村」として迎え、社らしきものを写真で階段の上に写す。
館長や来館者の中の厄年ののひとが代表でお祓いを受ける。


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二匹の獅子舞やら天狗も登場。
漫才の原点のようなやりとりやら、「剣三番叟」という題が付いていた曲芸も。
むしろが舞台で(どこかの神社から貸してもらったのだとか)、一番近い場所は子供たちが見ている。

曲芸には「危ない!」とか素直な感想を大声で言って・・・きっと昔もこんな風に楽しんだのだろうな。
私の周辺の「昔の子供」たちも、童心に帰って「わー!ビックリした!」と素直な反応だ。


ワークショップの形なので、別れの歌を練習して参加したり、神楽師さんたちの話を聞いたり。

最後は、列を作って獅子に頭を噛んでもらった。
「よきことは獅子ともに、悪しきことは獅子が持って行ってくれる」という信仰だそうだ。

もちろん私も噛んでもらった・・・来年はいいことがありますように!

「QED 憂曇華の時」 高田崇史 講談社

「QED 憂曇華の時」 高田崇史 講談社

11月も何となくブログも書かず、これはいけないと31日に書いている。
どの本を読んでも途中で積読になり、就寝前の読書タイムも、手に持ったままウトウト。

トシかなぁ~疲れているのかなぁ。
集中力がなくなったのかなァ~と、心配。

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あれ?写真が・・・さかさまのまま!

さて、このQEDは、同じストーリー展開ながら、書店でついつい手にとってしまうシリーズである。

「うどんげのとき」と読む。
辞書ではウドンゲは優曇華なのだけれど、優が憂に変えてある。
なるほど、こだわるなぁ。


歴史通の(というレベルでなく、半端ないエベルの知識の)漢方薬剤師の主人公と、学生時代からの縁で旅に同行するかわいい女性薬剤師の歴史旅。
必ず遭遇するのが殺人事件で、それはほとんどの場合、長い歴史と重なり合った深い深い理由のある謎解きである。

ずっと初期の作品から、一貫して「歴史は勝者のもの」という姿勢で書かれている。
実際に薬剤師だった著者なので、すべての作品に、時系列での一貫性がある。

たいていシリーズの多くは、「あれ?このいとこのAは、前に登場したときは年下だったのに、年上に変わっている?」なんてことは多い。
でも、このこの人は違う・・・理論でも登場人物でも、理系の一貫性にはオドロキ。


胡散臭い主人公カップルとその友人の雑誌記者とは、だんだん各地の警察に重宝がられるようになり、なんだか浅見光彦みたいになってきた!
お約束めいた話の流れには、ちょっと飽きてきたけど、でも仕方ないかも。

このシリーズは、一度は「終わり!」と宣言した高田崇史だが、時代をさかのぼってこのカップル登場させている。
普通の歴史がらみの謎解きなら、もう少し新しい若い探偵に語らせてもよいのだろうが、「このテーマの重さを語るためには、またあの御仁を再登場させなければならないなぁ」とツイッターで書いておられた。
何の事だろうと思っていたが、そうかこの作品のことだったのか。

ということは、著者が書きたいテーマが先で、それはどのシリーズで書くかというのは後で決まるわけ?
編集者さん泣かせ???

同じくツイッターで「どうして棚旗奈々は(主人公カップルの女性薬剤師)は、こんなに人気があるのだろう?」と作者自らが不思議がっておられた。
「あなたの創り上げた人物でしょ?」と、読者の私の方がビックリ。
でも、実に魅力的な主人公である。

彼女とともに、主人公の漢方薬剤師であるカレの蘊蓄を聞きながら、いろいろ歴史の見方を教えてもらってきた「読者自身」を投影するのである。

「バー・リバーサイドシリーズ」3冊&「バー堂島」

昨日久しぶりにお会いした知人の方から「どうしたの?1か月もブログ書いてないよ」と声をかけていただいた。
ご心配をかけて申し訳ありませんでした。

10月の顛末を、この前のブログにアップしたと思っていたら、なんと下書きのまま置いていた。
なんとブログの投稿の仕方も忘れてたのかしら???イヤハヤ~😞

とはいえ、「新年会は、1月の3週目よ!」とのお誘いの声に、「し、しんねんかい?」と漢字が浮かんでこない。
まさか「新年会?」~あらまァ~世の中はそういう季節なのか。





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ちょっと日常生活に戻り、読み始めた気楽な小説4冊。(1冊は、貸している」

「バー堂島」吉村喜彦 ハルキ文庫
地元大阪関連の小説の中に発見。

堂島というのは大阪市内の中心部。
私はバーに行くタイプではないが、ワイナリーやカフェや料理店が舞台の小説は大好きだ。

出てくるカクテルよりも食べ物の話が面白いし。

およその設定の場所はわかるので、周囲を想像しながら読むのも楽しい。

あとがきを読むと、この作家は大学が京都で、サントリー宣伝部勤務経験あり。
すごいなぁ~サントリー勤務経験がある人の多いこと!

この本は大阪が舞台だが、このバーのマスターは東京の二子玉川のバーで修業を積んだことになっている。
この作家の前作3冊は「バー・リバーサイド」そしてシリーズ化して「二子玉川物語」(シリーズ2作目)と「酒の神様」(3作目)がでている。
いずれもハルキ文庫。

日常生活に戻ってきて、ちょっとたのしい息抜きの読書であった。



「バー・リバーサイド」吉村喜彦 ハルキ文庫   

忙しかった10月!

いろいろ忙しかった10月です。
精神的に疲れて、本を手に持っても、なぜかページはめくらずにウトウト。
パタッと本を落としては、ハッと目が覚める~いやあ、トシかなぁ。

同時にいくつものことが忙しく、頭はパニックでした。
そんな中にあって、気分転換にもあり、また疲れの元凶になったのはラグビーのワールドカップ!


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今年の初めから、眼のためにPC作業時間を減らしている夫が、PCにつきっきりでチケット獲得に大活躍!
「4ねんに一度ではない、一生に一度!」というキャッチフレーズにあおられて、2試合見に行きました。
  (2019年8月にそのことをアップ)

日本戦ではなく、ごひいきの(チームジャージーを持っている)2チームの関西での試合です。
毎回(ワールドカップの1回目から見ている!これほんと)日本の試合は、テキトーにみて、ベスト8から「さあ始まるぞ!」と本腰を入れてみていたかんじ。

ところが、今年は初戦から日本がいい試合をしたので、のんびりしていられません!リキを入れての応援です。
それもあって、まあ疲れたこと!

「あれ?NZがこんなミスをする?」「なんでパスが通らない?」などと強豪国や中堅どころのチームに???
そう、実は、日本の力が上がってきていたのですね、まだもう1歩足りないのでしょうが。



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雨の中を見に行った新装なった花園は、ごひいきのフィジーとグルジアの試合。
わざわざ仕事を休んでいった息子は、観客席に飛び込んだボールを片手でナイスキャッチ!というハプニング付きで、楽しめた試合でした

古いフィジーのジャージーに目ざとく反応したフィジアンと、楽しく交歓したひとときでした。
雨に濡れて寒かったけれど、楽しくて老人二人も元気に帰宅。

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もう1試合は、神戸のドームでの試合。

こちらは南アフリカ対カナダ。
メンバーは、俗にいう「少し落としていた」感もありましたが、私たちには懐かしい選手が出ていて楽しかったです。

その日は、神戸に泊まって、翌日は好天の中、久しぶりに船に乗りました。



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湊川神社に中華街に・・・久しぶりの神戸です。

その後、夫は「静かに一人で観戦する」古いタイプのファンだったのに、屋外や室内のパブリックビューイングに2度も出かけて!
「冥途のみやげになった」と、腰に湿布を貼りまくっていました。

TVは、いつものJスポーツやNHKを日テレ(ごくたまに日テレ)チャンネルをかえて、解説者に合わせての観戦。
それぞれ目薬を差しながらの楽しい秋でした。

当方も、ワールトカップロス?

困ったことが発生したこの秋でしたが、ラグビーのおかげで気持ちを高めてやり過ごすことができました。

実は、稲垣選手がパナ1年目からのごひいき選手。
「この渋い魅力は若い女性にはわからない」と思っていました。

エッ~???
何?最近の女性ファンの多さ???
へ~、最近の女性には、こういうタイプの魅力が分かるんだ!





「ラグビー 知的観戦のすすめ」 廣瀬俊朗 角川新書

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いろいろ雑用に追われて、書きたいこともホッタラカシ(これ大阪弁?)になっています。

明日、いえ日付が変わって今日から始まるラグビーワールドカップの録画準備に、資料の準備もしなくては。
家での観戦中の飲み物お菓子の準備も買い置き・・・今回は、深夜ではないので堂々とおやつタイムと称してパクパク食べられそう。

夫は、実際の観戦に行くときの応援ジャージー(日本の試合ではない)の用意も。
1月にチケット購入をするころの消極性とは打って変わって、はりきっている老夫婦です。
花園と神戸と2会場のチケットを、運よく買えました・・・ワクワク!

書店で見た大量のラグビー関連の本にはビックリ。
昔からのファンとしては、「なんだ、この盛り上がりは?」というところ。
そこで見かけたこの本、「ああ、廣瀬君の本がある」というと夫は大急ぎで「そりゃあ買わないと!」とダッシュで購入。



著者の廣瀬氏は~なんて書かなくても、「時の人」になってしまいましたね。
元日本代表キャプテン、前回は試合での活躍の場はなかったけれど、その献身ぶりが今回報われているという感じ。

本の内容は、「知的」っていうけど???と思うけれど。
たぶん初心者にもわかりやすいし(自分は違うとさりげなくアピール、我ながら嫌味だわ)、著者が知的なんだからそうかと思えるかな。

ドラマでファンになった? いえいえ、ちょっとした縁があるのです。

息子も在籍したラグビースクールに、小学生の廣瀬君はいました。(ちなみに堀江選手も同じスクール)
実は、ラグビースクールで夫が6年間担任した学年の1年上にいたのが廣瀬君。
2学年合同で練習や試合をすることも多く、コーチ仲間の評価も小学生から走りが目立っていたそうです。


夫は転勤で関東に行き、そこでも小さなスクールに参加したのですが、元のスクールコーチ仲間とは交流が続きました。
〇〇くんが、スクール初のトップリーガーになったとか、△君がドコドコ高校に行ったとかいろいろ。
廣瀬君が慶応から東芝というのも、もちろんです。

選手時代も、引退してからのコーチでも、ドラマ出演も、そうそう昨日はNHKで「視点論点」でも、追っかけしてる夫です。
いつも「あのバッタを追いかけてた子がなァ~」と、「ほかの子たちも、みんな、もうこういうオトナになっているんだろうなぁ」とか。
シッカリ好好爺しています。

そんなひいき目は多少あるとはいえ、おもしろくわかりやすい本です。

最後に、参加国の国家アンセムを歌おう!~という運動に関連して、歌詞とあいさつの言葉もついています。
な~るほど、こういう点で個性を出しておられますね。

オススメいたします!

「奈落の偶像」麻美和史 講談社文庫

ずいぶん読書量が減った。

目が悪くなった?
根を詰めてすることがシンドクなった?
確かに、あり得る。

なので書店で新刊書を眺めていても、ワクワク感は以前ほどもなし。
好きな作家があまりいないってこともあり・・・

選択は保守的となり、どうも新しい分野、作家には触手が動かない。
で、手固くこの作家のこのシリーズを選択。



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「奈落の偶像 警視庁殺人分析班」というのが正式なタイトルだ。
捜査一課の第一線に女性の視点を取り入れる~という試みで異動した主人公の女性捜査官。
父も警視庁で、広義の殉職とでもいうべき亡くなり方をしている。
だから、小柄でフツーの女性である主人公は、贔屓されているとか言われることも多い。

以前は、所轄の女性警察官にそのようなことを言われたこともあったけど、その反応ごくフツー。
しかし、相棒である切れ者の警部補の推理に(なんだかイギリスの探偵ものみたいな)、ここぞというときに違ったアイデアをだす。
捜査チームの方針に貢献する。
それが何となく面白いのである。

この小説も、一見猟奇的犯罪だが、実は、すごく古典的な犯罪者心理だ。
「そうか、こうくるか」と犯罪者の心理に納得(?)できる小説でないと、なんとなくおさまりが悪い。
ああ、こんなところでも、読み手としての高齢化を実感する。ウ~ム。