「電子の標的」 濱嘉之 講談社文庫

「電子の標的 警視庁特別捜査官・藤江康央」。が正しいタイトル
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本棚の文庫本のところを整理した。
息子に借りたままの警察ミステリーが数冊~同じくミステリー好きでも、微妙に好みが違う。

この本は、前回ブログにあげた小説に出てきたSITだのSATだのが登場するので、さて読んでみよう!という気になった。

2009年に出版されたもので「新世代の科学捜査ドラマ誕生!」とオビにはある。
駅構内の防犯カメラに映ったオウム事件の容疑者逮捕という事実から、現実の世界も小説の世界も、一気に組織改革が進んだ。
そういうことから、逆にアナログ部分を重視するのが、前回書いた麻見和史の警視庁文書捜査官シリーズだ。

そういう意味では、コロナにより一気に社会の在り方が変わらざるを得なかったということに類似している。

この小説では、(2009年当時は)来るIT社会や新型の犯罪にそなえて、警察庁が警視庁に新たに設置した科学捜査の部署の話が舞台だ。
新組織発足間もない時期に、誘拐事件から始まって、話がおかしな方向に~暴力団の麻薬販売(?)ルートの開発や摘発に、逃走ルートの追跡テクニックなど、いろいろ話題豊富。

この当時は、ある程度事実を下敷きにこういう風に想定したのだろうな~とは思うけど、今となっては、もっと科学テクニックや分析技術は進んでいるみたいな気がする。

人間的要素、ハニートラップなどは、まあ今も昔も変わらないとしても~だ。

登場人物の警察官僚は、テキパキと多方面の縄張り意識を処理して新技術を導入する。
今も変わらない硬直した官僚組織も、こうしたスーパーヒーローの登場で乗り越えていってほしいという著者の願望だろう。
同感、同感。

著者は、実際に警察組織にいたキャリア組。
だからこそ、かなりの現実を踏まえていると思うので、いわゆる臨場感タップリの作品が多い。
男性読者に人気なのもわかるけれど、科学テクニックの部分は飛ばし読みの私である。

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