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zoom RSS 「銀の猫」 朝井まかて 文藝春秋社

<<   作成日時 : 2017/07/14 23:47   >>

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文章教室の先生が、ときどき面白い本を紹介してくださる。
今回は「朝井まかて」という作家の「銀の猫」。

猫嫌いの私なので、書店で積み上げられていたとしても手には取らないタイトルである。
でも、先生がざっと紹介された内容が面白かったことと、以前読んだ朝井まかての本がおもしろかったので、さっそく読むことにした。
 2014年5月 「すかたん」   2015年10月 「恋歌」  2014年6月 「先生のお庭番」 
 2015年1月 「ぬけまいる」  
あれれ?4作品も読んでいる? 


江戸時代は幼児の死亡率は高かった、とはいえ、80や90歳の高齢者も、そこそこ居た〜と、オビの宣伝文。
親孝行が奨励された時代・・・養生訓が読まれて、ある意味での健康志向が高かった時代で、現代にも通じるものがあるようだ・・・史実かな?
儒教的な親孝行が奨励され、介護の担い手は、商売であれば店を継ぐ、武士であれば家督をつぐ長子、男性であった・・・との文章が出てくる。 史実もそうかしら?

結論として、「江戸時代にも介護の問題はあった」という面白い点に着目して、虚実混ぜ合わせた意表を突くテーマだと、先生の説明を聞いたが。
たしかにその通りの本であった。


裕福な家では、介護に人を雇うが、なにかしら後ろめたさを持つ家族とか。
老人の世話をした人ほど、「自分は周囲の世話になりなくない」というのはナゼ?・・・確かに、現代でも同様だ。
ピンピンコロリと死にたいと人はいうが、そうでないゆっくりと老いを迎えるのは、なぜ否定される?

今でいうヘルパーさん、特に終末期の老人の世話のベテランである主人公は、いくつもの家族の在り方に疑問をもったり、教えられたりする。
その主人公が持つ実母とのいさかいも、実はそれぞれの気持ちひとつで、考え方一つで、まるで違った真実が浮かび上がる。
人生の生き方も、終わり方も、同様だ。

少々気の重い話もあり、ページをめくる手が遅くなる個所もあった。
「どうしてそこまで意地を張ってがんばるの?」と主人公が持つ疑問は、私の疑問でもあった。


最後の終り方・・・綺麗にまとまりすぎるが、納得できる終わりかただった。
これは江戸期を舞台とし、仮想した現代批判の小説???
そこのところ、この作家さんの本は、どれも微妙だ。
宇江佐真理のように「これは現代劇」と主張する作家さんもいるけれど。

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